ファンダメンタル分析とは
株式投資を始めるときにまず押さえたいのがファンダメンタル分析です。
株価の上下だけを追うのではなく企業そのものの価値を評価する手法で財務状況や業績や事業の将来性などを確認して株価が割安か割高かを考えるのに使います。
長期投資では特に有効で数字や事実に基づいて投資判断を下すための基本になります。
自分用のメモとしては感覚で買わず数字や資料を整理して判断することが重要です。
主な指標と意味
| 指標 | 計算式 | ポイント |
|---|---|---|
| ROE(自己資本利益率) | 当期利益 ÷ 自己資本 | 自己資本を使って効率的に利益を生んでいるかを確認 |
| ROA(総資産利益率) | 当期利益 ÷ 総資産 | 資産全体で利益を効率よく生んでいるかを確認 |
| 自己資本比率 | 自己資本 ÷ 総資本 | 借金に頼らず経営できているかの目安(50%以上が比較的安全) |
| 流動比率 | 流動資産 ÷ 流動負債 | 短期負債を支払える力の確認(1以上が目安) |
| 負債比率 | 負債 ÷ 自己資本 | 高すぎると財務リスクが大きくなる |
| PER(株価収益率) | 株価 ÷ 1株利益 | 株価が割安か割高かの目安。ただし成長企業は高くても許容される場合あり |
| PBR(株価純資産倍率) | 株価 ÷ 1株純資産 | 株価が帳簿価値の何倍かを確認 |
| 配当利回り | 年間配当 ÷ 株価 × 100% | 高配当は魅力だが財務が弱い企業はリスクあり |
分析手順
| ステップ | 内容 | ポイント |
|---|---|---|
| ステップ1 | 財務諸表の確認(損益計算書・貸借対照表) | ざっと全体を把握し、気になる項目をチェック |
| ステップ2 | 収益性・安全性・成長性の指標を整理 | ROE、ROA、自己資本比率、負債比率などを確認 |
| ステップ3 | 過去5年程度の業績推移を表やグラフで可視化 | トレンドを把握し、単年度だけで判断しない |
| ステップ4 | 株価指標を他社や業界平均と比較 | PER、PBR、配当利回りなどを比較し割安感を確認 |
| ステップ5 | 自分なりの投資判断をメモ | 数字だけでなくニュースや業界動向も加味する |
各指標の使い方
株式投資でファンダメンタル分析を行う際は、主要な指標をどう使うかを理解しておくことが大切です。
ここでは代表的な指標ごとに、一般的な目安や考え方を整理します。
ROE(自己資本利益率)
ROEは企業が自己資本を使ってどれだけ効率的に利益を生んでいるかを示す指標です。一般的に 10%以上 あると効率的とされます。高すぎる場合は一時的な要因で上振れしている可能性もあるので注意が必要です。長期的に安定して10%前後で推移している企業は、収益性が高く魅力的と考えられます。
PER(株価収益率)
PERは株価が1株利益の何倍かを示す指標です。一般的には 15倍前後 が平均的な目安とされますが、成長企業は高めでも投資対象になることがあります。PERが低すぎる場合は割安な可能性もありますが、業績悪化のリスクも考慮する必要があります。
PBR(株価純資産倍率)
PBRは株価が帳簿価値の何倍かを示します。一般的に 1倍前後 が目安で、1倍未満であれば帳簿価値以下で割安とされます。ただし、業績が悪化している企業では低PBRでもリスクがあるため注意します。
自己資本比率
自己資本比率は財務の健全性を見る指標です。一般的には 50%以上 であれば比較的安全とされ、借金に依存せず経営できる企業と考えられます。低すぎる場合は、業績悪化時に財務リスクが高くなるので注意します。
投資分析の学び
①ROEやROAなど収益性指標は長期的な推移を見ることで安定性を評価できる
②財務安全性の指標と株価指標を組み合わせて投資対象の優先順位を整理する
③指標の数字だけに頼らず業界動向や経営方針も含めて総合的に判断する

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