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日経平均は小幅続落、ファストリの急落が重しに
2025年7月11日の東京株式市場は、前日の米株高を受けて朝方は買いが先行したものの、日経平均株価は前日比76円安の3万9569円68銭と小幅続落。
寄与度の高いファーストリテイリングの決算失望による急落が指数を押し下げました。
一方で、TOPIXは小幅上昇し、半導体関連株を中心に底堅い動きが目立ちました。
市場を押し下げた要因
- ファストリの決算失望:1銘柄で日経平均を260円以上押し下げ
- 週末要因:積極的な買いは控えられ、利益確定売りが優勢
- ETF分配金売り:需給の歪みが一時的に相場の重しに
ファーストリテイリングの決算概要(2025年8月期 第3四半期)
累計(9月〜5月)では売上高が前年同期比10.6%増の2兆6167億円、最終利益は8.4%増の3390億円と堅調でした。
ただし直近3〜5月期(第3四半期単体)では、最終利益が前年同期比9.7%減の1055億円と減益に転じ、市場予想を下回る結果に。
中国大陸のユニクロ事業やジーユー事業が構造改革の影響を受けたことが響きました。
この決算を受けて株価は4%超の下落となり、日経平均に対する寄与度が高いことから、1銘柄で260円以上指数を押し下げる要因となりました。
半導体株が市場の主役に返り咲く兆し
ファストリの急落という個別要因により指数は下押しされましたが、アドバンテストやディスコなど、AIインフラ需要に直結する銘柄には確かな買いが入りました。
今後は、米CPIや企業決算を通じて「本物の成長銘柄」が選別されるフェーズに入っていきます。短期的な値動きに惑わされず、技術力・業績・テーマ性の三拍子が揃った企業に注目する姿勢が、投資成果を左右する鍵となるでしょう。
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