本日(7月2日)の日本株式市場は、全体としては小幅な値動きにとどまりましたが、注目を集めたのはやはり半導体関連株の動向でした。生成AIブームの恩恵を受けてきたこのセクターは、今まさに「踊り場」に差し掛かっているのか、それとも次の成長フェーズに向けた準備段階なのか、投資家の間で意見が分かれています。
🇯🇵 日経平均・TOPIXは横ばい、半導体株はまちまち
日経平均株価は前日比でわずかに上昇、TOPIXも同様に小幅な動きにとどまりました。一方で、半導体関連銘柄は銘柄ごとに明暗が分かれる展開となりました。
- 東京エレクトロンやアドバンテストは、米国市場でのAI関連株の調整を受けて軟調。
- レーザーテックやディスコなどは、国内外の設備投資拡大期待から買いが入りました。
🔍 半導体市場の現状と見通し
世界的に見ると、2025年の半導体市場は前年比12.5%の成長が見込まれており、2年連続の2桁成長が期待されています。特にAI向けGPUやメモリ製品が市場を牽引しており、日本企業もその恩恵を受けています。
ただし、注意すべきは「シリコンサイクル」の存在です。過去のパターンから見て、2025年初頭に一旦ピークを迎える可能性が指摘されており、今後の需給バランスには警戒が必要です。
🏭 国内の半導体投資は継続中
日本国内では、TSMCの熊本工場(JASM)をはじめとした新工場の稼働が本格化しており、製造装置メーカーや材料メーカーへの期待感が高まっています。また、レゾナックやディスコなども新たな設備投資を発表しており、中長期的な成長シナリオは依然として健在です。
💡 投資家へのメッセージ
半導体株は、短期的には調整局面に入る可能性もありますが、AI・自動運転・IoTといった成長テーマと密接に結びついているため、長期的には依然として有望なセクターです。
ただし、すべての半導体関連銘柄が同じように成長するわけではありません。AI関連に強みを持つ企業と、従来型の需要に依存する企業とでは、今後のパフォーマンスに差が出る可能性があります。
📌 まとめ
- 日本株は全体的に小動き、半導体株はまちまち。
- 世界の半導体市場は好調だが、シリコンサイクルのピークに注意。
- 国内の設備投資は継続中で、中長期的には明るい見通し。
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